海外生活

有料の留学エージェントは必要?それとも不要?

これから留学を考えられている場合、有料の留学エージェントは必要なのか、迷われている人が多いのではないでしょうか?

他の投稿でも書きましたが、私はこれまでに、カナダとアメリカに留学をした経験があります。

1度目にカナダに留学した際は、エージェントは使用せず、自分で全て手配しました。

2度目にアメリカに留学した際は、大学院の留学も兼ねていたので、有料のエージェントを使用しました。

私の意見では、

  1. 短期留学: ”有料”は不要。”無料”であれば限定的に活用
  2. 長期留学: 留学の準備手続きでの”有料”エージェント活用

です。

短期留学: ”有料”は不要。”無料”であれば限定的に活用

個人的には、短期留学の場合は、そもそもエージェントは不要かと思います。

私の場合は、留学ジャーナルという雑誌を購入し、雑誌で見つけた語学学校に直接連絡をとり、学校とホームステイを手配しました。

そんな私でも、振り返ってみると、”無料”でエージェントからアドバイスを受けることが出来るとすれば、「ビザに関する情報は誰かに確認したかった」というのが本音です。

私の場合はインターネットで調べましたが、どうしても不安が残りました。

ただ、自分で全て手配するとなると、当然なのですが、航空券も自分で手配することになります。

航空会社のカスタマーサービスに照会すると、詳しくビザの要件を教えてくれたりします。

私の場合、準備手続きも含めて、「留学経験」と考えていました。

長期留学: 留学の準備手続きでの”有料”エージェント活用

“準備手続き”を強調したのには、ワケがあります。

理由としては、留学後のサポートは基本的に必要ない、と考えているからです。

まず、その理由から申し上げますが、特に長期で留学される場合は、様々な予期せぬ事態(問題)に日々遭遇されると思います。ほぼ確実にです(笑)

学校の入学手続きの不備であったり、ホストファミリーとの問題であったり、、、、

私の実感としては、これらの事態(問題)に対して、いちいちエージェントに相談しても、時間ばかり浪費する、という意見です。

また、どのような問題であればサポートしてもらえるのか、も明確でない場合があります。

特に、エージェントのコンタクトが日本の場合、時差が発生します。

エージェントが現地の場合でも、事態(問題)の解決に相手方がある場合、

エージェントに事態(問題)の説明

エージェントによる内容調査、相手方とのやりとり

留学者への対応案の説明

エージェントへの意思表示

エージェントによる相手方とのやりとり

解決しない場合は、再度、エージェント・留学者とのやりとり、、、、、、

といった具合で、コミュニケーションに2度デマが発生します。

私の場合、2度目の留学の際には、留学後の現地でのサポートもお願いしていたのですが、1度サポートをお願いした際に、かなりの時間を要したあげく、最終的に自分で対応したため、その後、全く使用しませんでした

現地では、留学生同士で様々な情報を入手できます。

多くの場合、周りの誰かが既に同じ事態(問題)に遭遇しているケースが殆どです。

ですので、まずは自分の周りの留学生に聞いて回ることをお勧めします。

但し、長期留学、特に大学(院)に入学することが目的の場合は、準備手続きでエージェントを活用されることをお勧めします。

私の場合、特に、

  • 大学(院)への出願手続き
  • 大学(院)に関する情報収集

で、エージェントの支援が役に立ちました。

大学(院)への出願手続き

特に大学院の出願に必要となる論文の添削が役に立ちました。

また、アメリカでビジネス系の大学院に留学される場合は、多くの場合2~3名からの推薦状が必要となります。

最低限1名は会社の上司が望ましいです。

ビジネス系の大学院では、職務経験が無いと、出願できない学校が多いです。

ご想像がつくかと思いますが、ご自身の周りで英語で推薦状を書いてくれる人がいることは稀だと思います。

私の場合は、会社の上司から2通と、大学時代に在籍したゼミの教授から1通の推薦状を取得しました。

実態としては、日本語で頂いた推薦状をエージェントの翻訳サービスにお願いし、英訳した最終版の推薦状に署名をして頂く、という流れでした。

これらを自分で全て手配するとなると、相当の手間が掛かっていたと思います。

留学の準備は、英語試験、SAT、GMAT、GREと、他にすることがヤマほどあります。

まして、現役社会人で留学準備される場合は、そもそも時間にかなりの制約があります。

大学(院)に関する情報収集

私の場合は、単に大学院を卒業し、「履歴書にハクをつけた上で、より給与の良い会社に転職する」ことが目的では無く、「卒業後は現地で就職する」ことが目標でした。

ということは、アメリカ人の卒業生と就職活動で競争する必要があるということです。

アメリカの場合、まだ学歴社会が根強く残っており、就職の際にも学歴と成績(GPA)がとても重要視されます。

ただ、ランキング上位の大学というのは、総じて学費も高いです。日本との比で無く、桁が違います。

その為、私の場合、州立(公立)の大学院で、且つ、自分が専攻する分野で就職に有利な学校、が条件でした。

アメリカで、特にビジネス系の大学院では、大学院ランキングで全米トップ20位以内が有利と言われます。

ご参考までにリンクを貼っていますが、殆どが日本人でも聞いたことがある私立です、、、。

https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-business-schools/mba-rankings

私が選んだ大学院は専攻分野である会計でもトップ20位には入っていませんが、エージェントから、大学所在の近隣州では優秀な卒業生を多く輩出していることで評判、と言われました。

また、私が選んだ大学は、卒業生のCPA(公認会計士)合格率が、毎年、全米で10位以内ということも教えてもらいました。

実際に私は、大学院在学中にCPAに合格し、アメリカの会計法人からの内定も取得できました。

自分だけで探していた場合、この大学院には巡り合えなかったかもしれません。

まとめると、長期留学の“準備手続き”“有料”エージェントの活用をお勧めしました。

学校選びはともかく、論文の添削や推薦状のサポートまで無料で請け負ってくれるエージェントは無いかと思います。

ただ、留学後のサポートに関しては、「基本的には不要」というのが私の意見です。

これから留学をご検討されている方の一助になれば幸いです!