留学や駐在を終えて日本に帰国した場合、せっかく身につけた英語力をどのように維持するのか、私も常日頃から悩んでいます。
私は10年以上アメリアに住んでいますが、休暇で日本に一時帰国した後は、英語をスムーズに話せるようになるまで、1週間ほどかかります。
20代半ばで渡米し、大学院→就職を経て、日本に一度帰国しました。
その後、数年間、日本での生活を経て、駐在としてアメリカに帰ってきました。
日本に住んでいた期間は、何とか英語力を維持しようと、色々な方法を試していました。
現在はアメリカに住みながらも、今後、帰国した時のために、何がベストな方法かを常に模索しています。
ここで、英語力(又は一般的に語学力)は、大きく、「聞く」「書く」「読む」「話す」の4つに分類できます。
私の意見としては、この4つのうち、「聞く」を継続することが、英語力の維持において一番効果的、と考えています。
その理由は下記です。
- 「聞く」ことが出来なければ、そもそも会話の内容が理解できない。
- 「聞く」ことは、「読む」「話す」と合わせ技が可能。
- 「書く」ことは、比較的、日常生活で取り入れやすい。
それでは、その理由に関して説明します。
「聞く」ことが出来なければ、そもそも会話の内容が理解できない
大学院に留学後の半年間位は、授業中に何が説明されているのかが分からないことが多々ありました。
授業では頻繁にグループディスカッションがあったのですが、何について議論すれば良いかが、理解できませんでした。
本来、その場で教授に確認すれば良いのですが、私の性格柄、ついつい手を挙げそびれてしまいます。
そうなると、議論を始めてから、「こいつは何も発言しない」ということで、周りからも冷たい目で見られました、、、。
やはり、コミュニケーションにおいては、まず、内容を理解するために「聞く」ことが重要だと思います。
「聞く」ことは、「読む」「話す」と合わせ技が可能
その上でなのですが、「聞く」は「読む」「話す」との合わせ技が可能です。
私の場合、毎日、往復40分程の自動車通勤の時間があります。
ほとんどの場合、通勤時間中はAudio bookで本を聴いています。
Audio bookに関しては、アマゾンのAudibleをメインで使用していますが、キンドルの読み聞かせ機能も活用しています。
追加で購入しない限り(無料タイトルを除き)、Audibleは月1冊しか購入できないので、足りない場合はキンドルの読み聞かせ機能を使用します。
キンドルの読み聞かせは、声が機械的なのが難点ですが、Audibleとは違い、本の内容を聞き取れなかった時、文字で確認できる、というメリットがあります。
私の場合、投資分野に興味があるため、Audio bookを聴くことは投資の勉強にもなりますし、聞く本のジャンルをしぼることで、その分野の英単語に精通し、「聞き取れない」回数が徐々に少なくなってきました。
ご存知で無い方のために、iPhoneでのキンドルの読み聞かせの設定方法をご紹介します。
【設定】>【アクセシビリティ】>【画面の読み上げ】で、オンに設定します。
下図の画面で、読み上げる声や、スピードを調節できます。
次にキンドルで書籍を開き、画面の上の端から指2本で下に向かってスライドさせます。
そうすると、下図のような操作画面が表示されるので、再生を押せば、書籍を読み上げてくれます。
話が飛びましたが、「話す」との合わせ技に関しては、いわゆる”シャドーイング”です。
留学の準備を始めた頃に学んだ方法なのですが、英語の文章を1センテンス毎にAudio bookの後を追って、声に出して読む、という方法です。
始めた当初は、TOEICのリスニング教材等で、1ページ程度の長さの文章を、1センテンス読んでは止め、という作業を繰り返します。
慣れてくると、各センテンスが読まれている途中から、後追いしても、ついていけるようになりました。
私の場合、車の中が絶好の練習の時間となっています。
週末は家族と日本語でしか話しをしません。
そのため、月曜の朝一は英語がスムーズに出てこないことがあるのですが、出社時の車中でシャドーイングをするかしないかで、結構な違いを感じます。
「書く」ことは、比較的、日常生活で取り入れやすい
では、4つのうちの「書く」練習はどうするのか、という疑問が残ると思います。
私の意見では、「書く」は比較的、日常生活で取り入れやすい分野だと考えています。
私の場合は、日本に住んでいた頃から、仕事の相手が海外のケースが多く、日常的にメールで英語の文書を書いていました。
「書く」ことに関しては、社会人となった今、英語で論文を書くこともありませんので、最も文字数が多い資料といっても、プレゼン資料程度です。
そのため、英文でメールが書ける程度の「書く」力があれば、私の場合は事足りると考えています。
仕事以外では、SNSの活用も可能です。
私のSNSアカウントでは友人が日本人だけでは無いので、英語で投稿することもあります。
現時点で英語圏に友達がいなくとも、Twitterで有名人をフォローし、勝手に投稿することもできます。
コメントバックは無いかもしれませんが、、、、。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、下図のようになります。
私が現時点で最も効率的だと考えている英語力維持の方法は、Audio bookを活用した、「聞く」を中心とする方法でした。
これで、英語力の4つのカテゴリーのうち、「聞く」「読む」「話す」をカバーできます。
私は、留学をするために渡米して来たときは20代半ばだったので、帰国子女だったわけでもありません。
そのため、幼少期に英語の環境で育ったわけでも無く、継続して英語力を維持しようと努めない限り、すぐに忘れてしまいます。
幸い、私は普段から本を読むことが好きで、英語勉強のために読む洋書が月1冊に加えて、日本の本も週1冊は読みます。
自分が好きな本を読む習慣に英語勉強をプラスしたことで、苦労無く継続できています。
大学院時代の苦労を思い返すと、私にとって英語力は簡単にはGive-upできるものではありません。
まだまだ、別の方法も模索している最中ですが、この記事の内容が少しでも誰かのお役に立てば幸いです!