海外生活

アメリカでの就職活動に関して【企業への応募編】

Sotosuke
Sotosuke
この記事では、これからアメリカに留学、又は現在留学中の方で、アメリカでの就活に関して疑問を持たれている方に私の経験をご紹介します。

私の他の投稿(アメリカでの就職活動に関して【面接編】)も参考にして下さい。

尚、アメリカの場合、日本のように年度初め(4月)から新卒一斉入社、という制度はありません。基本的にはポジション別の採用となります。


日本人がアメリカで企業に応募する際、大きく下記の5つの方法があります。

企業に直接応募

上記の通り、アメリカでは原則ポジション別採用です。

私が駐在中の日本企業のアメリカ子会社では、新卒の採用は稀です、、、。

従って、ご自身が希望される企業毎に応募状況を確認する必要があります。

ただ、別の記事でご紹介しますが、特別なスキル又は日本語が必要とされるポジションでない限り、アメリカで一般企業から内定を取得するのは至難の業です。

就労ビザが無いと外国人はアメリカで働けないのが主な要因です。

その為、企業への直接応募となると、日本企業の子会社でビザ又は永住権をサポートしてくれる会社がメインとなります。

尚、殆どの企業が応募要件に「アメリカで働く資格を有していること」と明記しています。

この時点で、永住権やビザを持っていない場合は応募すらできません。

一般の米国企業にとって、ビザをサポートする費用が掛かる上に、将来的に永住権もサポートするとなると、企業にとってよっぽどのメリットが無いと、採用しません。

ボストン・ロサンゼルスのキャリアフォーラム

毎年アメリカでは、ロサンゼルスとボストンでキャリアフォーラムが開催されます。

2020年のボストンキャリアフォーラムには178社が参加しています。https://careerforum.net/ja/event/bos/

日系・外資どちらも参加していますが、興味深いことに、人気企業の上位3社の内、2社は私が他の投稿でもご紹介しているビッグ4のようです。

ビッグ4は日本にもありますが、恐らく、現地に残りたい留学生からの人気が高いのではないかと推測します。

出典: https://careerforum.net/ja/contents/ranking から作成。

殆どの企業では、日本での採用となりますが、中には米国でのポジションを募集している企業もあります。

学生当時、私も両方のキャリアフォーラムに参加し、日本の某証券会社のサンフランシスコ事務所でのオファーを頂くことが出来ました。

私の知り合いの日本人留学生の強者は、是が非でも海外勤務を希望していたので、ロンドンのキャリアフォーラムにも参加していました。

人脈を通じての応募

実はアメリカでは、結構このパターンが多いような印象です。

この人脈には、LinkedIn等のSNSも含みます。

各業界でも、何らかのネットワークイベントがあります。

私も最終的に入所した会計事務所は、このパターンがきっかけでした。

私のケースでは大学院に入学する3ヵ月前からアメリカ入りして語学学校に通っていました。

その語学学校で仲良くなったスイス人のクラスメートが、私が最終的に入所した会計法人のスイス事務所勤務だったのですが、彼女の誘いで会計士の交流会に参加し、そこで出会ったアメリカ人と仲良くなり、その人のツテで面接に呼んでもらえました。

私の場合は留学当初からビッグ4と呼ばれる大手会計事務所に入所することを目標にしていました。

4社のうち、3社に応募し3社とも内定を頂いたのですが、どの法人も共通していたのは、先ず昼食や夕食でのカジュアル面談に呼ばれます。

会計業界もサービス業なので、一応、その場で社交性が判断されるようです。

その後、面接に呼ばれるのですが、3社のうち2社は1日かけて、

午前中に2~3件の面接(Manager/Sr. Manager)

昼食を共にする(社交性を見られる)

午後2~3件の面接(Partner)

夕食を共にする(社交性を見られる)

といった内容でした。

学校主催の就職フェア  

各大学では、定期的に就職フェアが開催され。企業が大学を訪問します。

私がビッグ4の3社に応募した際、2社はこの就職フェアを通じて面接に呼んでもらえたパターンです。

大学院に在学中は、会計学部内のAccounting Society(会計クラブのような組織)に所属していました。

その為、大学で就職フェアを開催する際には、そのSociety メンバーで、実際に会計事務所に連絡をとって、フェアへの参加をお願いすることも行っていました。

私が在籍していた大学は、毎年全米で会計士の排出数がトップ10に入っていたので、ビッグ4は4社とも参加していました。

私自身もこのフェアを通じて出会った採用担当を通じて、応募しました。

Societyに所属して運営する側に回ると、その積極性も買われることに加えて、各企業担当者との接点も増えるので、お勧めです。

インターンからの採用

最後がインターンからの採用です。


私は生活費を稼ぐため、大学院2年目の夏休みにインターンシップをしました。

大学近くの地元企業で、過去に留学生は採用した事が無かったようで、当時、未取得だった社会保障番号(Social Security Number)の手配等は全て自分でしました。

留学生のインターンシップ採用には企業はあまり積極的ではありません。

私が採用された会社でも、過去に留学生を採用したことが無い為、ビザ関連の手続きが煩雑だと考えていたようです。

私の場合、その手続きを自分で実施すると申し出た事で、採用してもらえました。

インターンシップのポジション自体は、大学の就職部で見つけました。

実は私はこの会社をとても好きになり、本採用してくれないか打診したのですが、その当時は「本採用のポジションは募集していない」とのことで駄目でした。


以上、今回はアメリカでの「企業への応募編」ということで、私の経験をご紹介しました。


別の記事で、アメリカで就職する際のビザ要件や、面接対策に関してご紹介します。

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