今回ご紹介する書籍は、私が目指すような働き方・海外移住を実現されている尾原和啓さんの本です。
書籍名 どこでも誰とでも働ける
著者 尾原和啓(おばら・かずひろ)
出版 ダイヤモンド社
発行日 2018年4月18日発行
著者のご紹介
尾原和啓さんも、かのマッキンゼーOBなので、ご経歴がスゴイのは当たり前なのですが、その後、転職を12回も経験されたジョブホッパーです。
マッキンゼーだけでなく、Google、リクルート、楽天と名だたる会社を渡り歩かれたご経歴があります。
この本の出版時点では、インドネシアとシンガポールを生活拠点とされつつ、日本を含む他の国々でもお仕事をされているようです。
ピックアップポイント
ホワイトカラーの可能性
ビジネス書を読んで、私を含め多くの人が内容は良いと感じても実行に移せないのが、本に書いてある内容と自分のギャップを埋める方法が分からないからだと思います。
私が目指している「住む場所を選べる生き方」に関しても、お金がある人か、執筆業やオリラジの中田敦彦さんのように、特別なスキルがある人だけの特権だと感じてしまいます。
私がこの本で、自分にも可能性を感じたのが、著者がご自分の職業をホワイトカラーのような仕事だとご紹介されいる点です。
著者のご職業はプロジェクトマネジメント(PM)のようなお仕事のようです。
日本企業ではあまり一般的では無い職種かもしれませんが、私が駐在しているアメリカでは日本よりは普及している気がします。
私が駐在している日本企業の子会社でもPM専門の部署がある位です。
PMに可能性を感じるのは、現在の自分の専門分野にプラスでPMの能力を磨けば誰でもなれることだと思います。
私の場合であれば、財務や会計のバックグランドですが、それにPM能力をプラスできれば、自社内外を問わず、色んなプロジェクトに参画できることです。
今後、私も意識的にPM能力を伸ばすことで、一つの組織に依存しない生き方を実現できるのでは無いかと考えています。
キャリア形成の考え方
この点に関しても、転職に関して抵抗が無い私にとって現状と理想のギャップを埋める考え方を紹介してくれました。
私はこれまで転職先を決める際に、企業を軸に選んできました。
可能であれば、大企業で、業界トップで、給与が良くて、、等々。
これは、著者的に言う「目的としての転職」となります。
しかし、人生100年時代「手段としての転職」への方向転換は、転職の考え方として一般的になっていくと思います。
つまり、目標とするスキル・人脈、知識等を得る事を前提に転職先を選び、目標を達成できれば、別の会社に転職することです。
私は、30代半ばで既に3社目の会社で働いており、今後、一生同じ会社に勤め続けるとも考えていません。
感想
実は、この本は発売された直後に購入して読んだのですが、その当時は、今回ほど自分の現状と理想のギャップを埋める考えだとは思いませんでした。
今回、改めてこの本を読みなおしてすごく腑に落ちたのは、2020年のコロナの影響で、私が勤めている会社でも、部署によっては在宅を恒常化したことも後押ししていると思います。
在宅期間が長期化するにつれ、従業員のパフォーマンスが見えづらくなったことは事実です。
ただ、ホワイトカラーでも、在宅やリモートで高いパフォーマンスを発揮する能力は、ひいては企業に依存すること無く、個人として仕事が出来る能力の向上になるのでは無いか、ということを改めて感じさせてくれる本でした。