当サイトの書評では、「住む場所を選べる生き方を求めて」を実現する為に、参考になたっと感じる本をご紹介しています。
書籍名 それでも君はどこにでも行ける
著者 堀江貴文
出版 光文社
発行日 2020年11月30日
著者の紹介
恐らく、著者に関しては、ご紹介せずとも皆さんご存知のホリエモン氏です。
普段、どのような生活・お仕事をされているのか、という点に関しては、皆さんもご興味あるところかと思います。
私はホリエモン氏のYouTube動画も見ますので、彼が定住せずにホテル住いされていることは知っていましたが、(コロナ前の状況で)すごく頻繁に国内外を行き来されているようです。
また、携わっておられる仕事も、宇宙開発、教育関連、飲食業と、実に多種多様です。
この書籍では、ホリエモン氏が出所後の2年半の期間で28カ国、58都市を訪問した内容を基に書かれています。
ピックアップポイント
遊びと仕事の境目
本書を読む限りでは、各国・都市への訪問は必ずしも仕事目的ではない事が分かります。
目的がスポーツ観戦であったり、ご自身が趣味でされているトライアスロンの大会への参加であったりする場合もあるようなのですが、行った先の国々で、その国の最先端ビジネスを学ぶ機会を設けられているようで、どちらが主目的なのか、その境界が分かりません。
ただ、1箇所に長く滞在することは好まれないようで、凄まじい頻度で移動を繰り返されています。
スノボする為に、数日間だけニュージーランドに行かれたりもされています。
同氏は多様なご意見をお持ちですが、実際にご自身の足で行かれて、様々なことを経験されている上でのご意見なのだと、納得できました。
自分の頭で考える
私も含めてですが、私達の多くは、それぞれ自分の意見を持っているようで、自分で実際に考えずに、他人の考え・意見をあたかも自分の意見のように勘違いしていることが本当に多い、と改めて気づかされました。
ホリエモン氏は常にスマホを肌身離さず持っており、大半の仕事もスマホでこなし、情報もスマホで収集されることが多いようです。
総務省の統計によると(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252110.html)、19年の時点で既に個人でのスマホ保有率は67.6%になっているので、私達の多くも普段からスマホを通じて多くの情報に触れています。
私も著名人のSNS等を見て、何も考えずに同調することがありますが、まさにホリエモン氏が言うリテラシーが不足している人の典型例だと再認識させられました。
感想
私なりに解釈したこの本でホリエモン氏が一番伝えたかったメッセージは、終章で書かれていた、「頭の中の国境を消す」ことだと思います。
同氏のように、物理的に様々な国を訪問せずとも、世界中の情報を取得することが容易な世の中になった反面、自分の頭できちっと考えて入手した情報を理解・活用しなければ、コロナやデモに象徴される世界の分断を招き、結果、発展を放棄することに繋がる、とのことでした。