費用
州外からの生徒への追加学費
アメリカの公立大学の場合、留学生を含め、州外からの生徒に対しては追加の学費が掛かります。
例えば、2021年のトップMBA26位にランクインされている、University of Florida (Warrington)ですが、年間の学費は、州内の生徒で$12,737とMBAプログラムの中ではかなりリーズナブルな学費となっていますが、州外からの生徒の場合、倍以上の$30,130となります。
もう少し上位のMBAプログラムで、皆さんもご存知な有名な大学になると、州内・州外の生徒での、学費差は小さくなりますが、その分、学費自体が高くなります。
7位のUnviersity of California, Berkeley では、州内・外の学費差は年間$4,000程度ですが、学費自体が68,444と高額になります。
出典:https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-business-schools/mba-rankings
生活費
併せて考慮したいのが、生活費です。
私の場合、カリフォルニアに留学したのですが、かなり倹約生活をしていたにも関わらず、生活費が高かったです。
私自身、学費の比較には相当時間を費やしたのですが、生活費に関してはそれ程気にしませんでした。
下記のサイトで州毎にだいたいの生活費の目途を立てれます。
カリフォルニア州とオクラホマ州で比較してみました。
私の経験でもカリフォルニア州のアパート賃貸料が想定外に高かった印象です。
費用の削減には、住居費等の固定費削減が一番効果的です。
出典:https://www.bestplaces.net/cost_of_living/state/california
留学生比率
大学院では、講義を聴いているだけの授業は少なく、プレゼンやグループディスカッションがよくあります。
英語力があれば問題ないですが、そうでない場合は、他のクラスメートも積極的に英語力の無い人とグループを組もうとはしません。
クラスにある程度の留学生が居れば、他の留学生と組んだり、全体的に留学生が分散されます。
殆どの大学で、International Student Demographicsを公表しています。
比較的、留学生に人気の高いカリフォルニアでは、例えばUniversity of California, San Diegoでは、23%が留学生のようです。
つまり、4人に1人位は留学生の計算になります。
一方、University of Arkansasでは、5.4%ですので、100人に5人程度の割合です。
こちらのサイトで大学名を検索し、Student Life > International とクリックすると、留学生比率を見ることができます(データが無い学校もあります)。
参考:https://www.collegefactual.com/
専攻の選び方
学士の専攻との違い
アメリカの大学院の場合、学士と異なる専攻でも応募することは可能です。
私の場合、日本の大学では経済学の学士を取得し、アメリカでは会計大学院に進学しました。
注意が必要なのは、学士と異なる専攻の場合、追加の単位取得が必要となります。
私が在籍した会計大学院では卒業単位は30単位だったのですが、日本で取得した簿記は1単位としてカウントしない等の理由で卒業単位に認定されず、結果、プラス30単位の計60単位での卒業となりました。
60単位を2年で取得するにはフルタイムで、且つ、夏学期も通わなければ、難しいと思います。
卒業後の就職を視野に入れて
卒業後にアメリカに残って就職することを希望されるのであれば、極力、専門的な分野であることが望ましいです。
専門的な分野でない場合はVISAの取得がそもそも困難です。
私の場合、会計専攻で会計事務所に就職したので、取得学位と、職業での関連があり、且つ、会計は専門性の高い分野に見做されます。
会計事務所で採用に関わっていた当時、ビジネス系だからという理由で、MBA取得中の学生からの応募もあったのですが、Accounting Concentrationでない場合は、履歴書の段階で落としているケースが多かったです。
雇う側からしても、VISAをサポート出来る理由が乏しいからです。
私のように会計士も専門職となりますが、その他にはScience, engineering, computer programming 等が専門職と見做されるようです。
詳しくは、米国移民局のHPをご参照下さい。
大学ランキング
費用とのバランスにもなりますが、一般的にMBAの場合、トップ20位以内の学校が良いと言われます。
私は現在、企業で採用する側になりましたが、大学の数と同じ数程MBAプログラムが存在すると言っても過言ではありませんので、面接する際もMBAを持っている応募者は珍しいことではありません。
卒業後の就職・転職に活かしたいのであれば、やはり上位の大学の方が差別化が図れると思います。
私が卒業した会計大学院は、学校ランキングは高くありませんでしたが、毎年、会計士試験の合格者が全米で10位以内ということ売りにしており、実際に私もアメリカでの就職を果たす事が出来ました。
また、大学ランキングをそれ程気にされないという方でも、最低限、アメリカの教育省から認証を受けている大学を選ばれることをお勧めします。
こちらのサイトが参考になります(https://www.fulbright.jp/study/abc/a_03_01.html)。
認証を受けていない大学から学位を取得しても、場合によっては日本に帰国後、正式な学位と見做されない可能性もあるようです。
まとめ
以上、アメリカでの大学院選びにおいて重要な4項目をご紹介しました。
- 費用
- 留学生比率
- 専攻の選び方
- 大学ランキング